キーボードの通信に使用するSATAケーブルを色々試してみたよ
左右分離型キーボードの設計デビューにあたり、左右間通信に使用するSATAケーブルを色々試してみたのでご紹介します!
試したケーブル一覧
TRRSケーブルと比べてSATAケーブルは基本的に硬いため、余裕をもって長め(60cm以上)のものを選ぶことをおすすめします。
また、ケーブルの繋ぎ方によってはミニ四駆のループコースのようになってしまうのでご注意ください。
ちなみに今回試したケーブルはすべて、私の環境で左右分離型キーボードの接続に使用した際に問題なく通信できました。
YUELONG SATA cable
ちょっと透けている、可愛いケーブルです。
スケスケキーボードと相性が良さそう
コネクタの差し込み具合:普通
入手先:AliExpress
SPEEDIER SATA cable
コネクタの向きや長さのバリエーションが豊富。
ケーブルが二股に別れており、あまり取り回しが良くなかったです
コネクタの差し込み具合:きつめ
入手先:AliExpress
Unyisi SATA cable
スリーブで覆われたケーブルと、それに合わせた色の熱収縮チューブが使われています。
キーボード用に作られたのかと思ってしまうほどお洒落で、見た目はこれが一番好みかも
コネクタの差し込み具合:普通
入手先:AliExpress
Lingable SATA cable
こちらもUnyisiと同様にスリーブで覆われている、お洒落なケーブルです。
Unyisiより落ち着いた色合いが多い印象
コネクタの差し込み具合:ゆるめ
入手先:AliExpress
SATR-3005BK
柔らかいラウンドケーブルで取り回しが楽。
コネクタも基板の厚さ1.0mmにジャストフィット!
今回試した中で使い心地は一番良かったのですが、見た目が可愛くないのがちょっと残念
コネクタの差し込み具合:きつめ
入手先:Amazon
おまけ:SATAケーブルへの接続を前提とした基板の発注について
KiCad用のシンボルとフットプリント
以下のURLで公開しておりますので、興味のある方はお使いください!
https://github.com/is-watering/isw-kbd-lib
(algさんのフットプリントを改変し作成しました。ありがとうございます!)
発注の際の注意点
基板の厚さが最も重要です(基板に直接端子を実装するため)。
厚さ1.6mmで発注すると虚無が届きますのでご注意ください。私もよくやらかします。
なお、SATAケーブルでの通信を前提として基板を発注する場合は、厚さ1.0mmがオススメです。
- 1.0mm:パッドへの負担が少なそう。頻繁に抜き差しをする場合はこちらでよいかと思います。
ただし、コネクタがゆるめのSATAケーブルを使用したときにすっぽ抜けやすくなります。 - 1.2mm:きつめに差さるので抜けにくくなりますが、頻繁に抜き差しをするとパッドが剥がれそうで怖い。
おわりに
左右間通信に使用しているSATAケーブルを何度か活線挿抜していますが、今のところマイコンがお亡くなりになる気配は無いのでドジな自分に向いていると感じています。
LANケーブルやUSB Type-Cでの通信も良さげなので、機会があれば試してみたいところ。