自設計キーボードまとめ 2024

publish: 2024/12/06 ,last modified: 2024/12/26

この記事はキーボード #2 Advent Calendar 2024 6日目の記事です。

昨日はTakeshi Nishioさんの「自キにまつわる気持ちの問題と、1年半ぶりにEnd Gameを更新したSandyLPのご紹介」でした。
金属スペーサーによる導通で立体的に配置できるアイデアはとても便利そうですね。これはマネしたい!
ちなみに、私もキーボードはレイアウト優先で選びたい派です👾

ここからが本文です!

私は昨年からキーボードの設計を始めて、今年は沢山のキーボードを生み出してしまいました。正直やりすぎた…
設計の知識がほぼ無い状態から「自分でも何とかなるかも…」まで引き上げてくれた、SU120自作キーボード設計ガイドには本当に感謝しております。

今回は2024年に設計したキーボードの概要や由来などをご紹介します。
なお、ISWシリーズのデータは基本的にオープンソースで公開しておりますので、他の方の設計の参考になれば幸いです!

ISW-GEODE

ISW-GEODE
Minecraft用に設計したマクロパッドです。
ゲーム内に登場する晶洞(ジオード)をキーボード名にしました。また、キーボードの見た目も晶洞をイメージしています。
マイクラをまったりプレイするのにとても便利だったのですが、他のゲーム(マイクラダンジョンズ)で不便を感じたのと、息子氏より「ロータリーエンコーダを積んでくれ」というオーダーがあったため、後述のISW-DIAMOND VEINを設計することになりました。
また、バックライトを局所的に使用し強調するのが好みだったため、以降のキーボードでも積極的に採用しています。

リポジトリ: GitHub

ISW-OOZY

ISW-OOZY
アルファキー周辺の余白と、最上部のアルチザン置き場が特徴のオーソリニア風キーボードです。
格子配列は見た目が好きで時々使っていたのですが、T列とY列の打鍵時に左右の指が触れてしまうのが嫌だったため、余白を設けてポインティングデバイスと水平ロータリーエンコーダを装着可能にしました。
それなりに打ちやすいのと、アルチザン置き場を光らせるととても綺麗なので、今年はこのキーボードがエンドゲームになるのだと思っておりました…
名前の由来はサブマシンガン…ではなく、バハムートラグーンというゲームのドラゴンです。

リポジトリ: GitHub

ISW-SEASLUG

ISW-SEASLUG
ポインティングデバイスと水平ロータリーエンコーダを装着出来るマクロパッドです。
ウミウシをモチーフにしたのが名前の由来です。
LOFREE TOUCH ワイヤレスマウスに触発されたのが、作るきっかけだったはず。 省スペースでポインティングデバイス付きなので、机に常備しています。ファーム開発の実験台にも便利。
頑張って作ったアクリル積層ケースは、場所を取るのであまり使っていない…綺麗なんですけどねー

リポジトリ: GitHub

ISW-TRISHNA

ISW-TRISHNA
放射状配列(Radial Staggered)のキーボードです。
インスパイア元のRadialexのキー数を少なくしたものが欲しくなり、それがきっかけで生まれました。角度をきつめにした結果、X-Bowsにも似てきた気がしてます。
配列を眺めているときに、中央の宝(アルチザンキーキャップ)を両手で掴み取ろうとするように見えたため、サンスクリット語で「欲望」という意味のTRISHNAと名付けました。
ポインティングデバイスと水平ロータリーエンコーダもホームポジションに組み込んでしまったため、「肩の位置があまりにも変わらないのも良くないのでは?」という懸念点はありますが、とても馴染んでいるので現時点ではこのキーボードがエンドゲームです。

リポジトリ: GitHub

ISW-DIAMOND VEIN

ISW-DIAMOND VEIN
Minecraft用に設計したマクロパッドです。
ISW-GEODEの「マイクラ以外のゲームをするときに辛い」という問題に対処するため、新たに作りました。
ロータリーエンコーダで切り替えたレイヤー名をOLEDに表示させるようにしており、Numpad用のレイヤーも設けました。
全キー斜めなので慣れが必要でしたが、今はゲーム用のメインで使っています。
ひし形に並べたキーがダイヤモンドっぽかったのが、名前の由来になりました。

リポジトリ: GitHub

ISW-KATAR

ISW-KATAR
マクロパッド兼 左右分離型キーボードです。
ISW-DIAMOND VEINで今年の設計はおしまい!…のはずでしたが、SATAケーブルを使用した左右分離型キーボードの試作が成功してしまったのと、Elecrowのクリスマスキャンペーン用に何か作ってみようと思ったのがきっかけで生まれました。
現時点でまだ製造中のため、届くのが楽しみでしょうがない。
名前の由来はMiniAxeをちょっと意識して作ったため武器つながりで、KATARと名付けました。

リポジトリ: まだないよ

来年やりたいこと

  • 3D CADでパーツを作りたい。何かのカバーとか、マクロパッド用ケースなど小さいものでも何かしら形にしてみたい
  • PMW3360のブレイクアウトボードをいただいたので、トラボ付きキーボードを作ってみたい!
    ボールケースの作り方も勉強しなきゃですね…。
  • 他の設計者さんのキーボードをカスタマイズしようとして放置しているのが大量にあるので進めたい

あとは…プログラミングの知識が無いため、ファームウェアの作成もGPK FWBuilderに頼りっきりなのもどうにかしたい。来年もやりたいことが盛り沢山ですね。
ここまでお読みいただきありがとうございました。皆さま よいお年を!!

この記事はISW-TRISHNAで書きました。

明日の記事はYMG WORKSさんの「生まれたてのキーボードを連れて駆け回った1年」です。絶対見てくれよな!